2017年前半の相場を振り返ってみたいと思います。投資信託の交付運用報告書から読み取れるポイントを纏めてみました。
株式市場
- トランプ政権への期待からトランプラリーが発生し米国株価は上昇。日本株価についても、米国株価に連動し上昇。
国内REIT
- 米国の金利引き上げが下落原因となった。
エマージング(新興国)債権
- 米国の金利引き上げが下落原因となていたが、OPECによる原油原産調整などリスクオフの傾向が強まり、エマージング(新興国)債権市場が上昇。
為替市場
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米国の金利引き上げが加速するとの見込みから米ドルが対円で上昇したが、市場参加者が今後の利上げペースに懐疑的になったために、限定的な上昇となった。
フランス大統領選など、欧州の地政学的リスクがあったが、落ち着きを見せている。 - 資源価格が底堅く推移ししいたとこもあり豪ドルが対円で上昇。 財政規律はのメルテ政権への期待や資源価格が底堅く推移ししいたとこもありブラジルレアルが対円で上昇。
- ユーロが対円で上昇。
海外市場の状況
◎EU
- フランス大統領をはじめ欧州の政治情勢は不安定であったが、フランス大統領選にてEU推進派候補が勝利したことで、安定し始めた。
- 欧州景気は概ね良好に推移している。
◎ロシア
- 深刻な景気後退の終了に伴い、穏やかな景気回復が見込まれる。
◎ブラジル
- 深刻な景気後退の終了に伴い、穏やかな景気回復が見込まれる。
◎メキシコ
- 金融制作引き締めによる景気減速が見込まれる。
◎トルコ
- IS問題など地政学的リスクが高い。
原油
- OPEC(石油輸出国機構)の減産合意により価格上昇が続いていたが、下落傾向にある。
- トランプ大統領が米国のエネルギー政策に前向きなため、エネルギーセクターにとっては、好影響になると見込まれる。
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