両建でツナギ売りをして損を限定する。




両建、つなぎ売りとは


買い、売りのポジションを同時に持つトレード方法を両建、つなぎ売りと言います。

両建ての是非


両建は、買い、売り、両方のポジションを持つため、買い、売りのスプレッド差を取られうえ、買い、売りのスワップポイントの差がマイナスとなります。値動きにより損益の変動はなくなりますが、両建てをすることでのマイナスが発生するので、効率的ではないと考えるトレーダーもいます。そもそも、両建てを認めていないFX口座もあります。両建てを行うことで損益を固定にでき、ロスカットを回避できるなどリスクヘッジが可能となります。両建てによるロスカット回避により長期保有が可能となり、トレンドの転換を待つことができるようになります。

両建、つなぎ売りのトレード手法


  • 買い、売りともに同じ値でポジションを持つ

    株主優待券の取得を目的としたトレード手法です。現物株を買いで持ち、信用取引で同数分を売りで持つことで損益を相殺しつつ株主優待券を取得します。

  • 買い、売りで値幅をずらしてポジションを持つ

    打診買い、打診売りを前提としたうねり取りトレードでのリスクヘッジを行うためのトレード手法です。
    相場予想が外れた場合のリスクヘッジの例

          

    1. 上昇トレンドを期待して100円で買いポジションを持つ
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    3. 期待に反して99円まで下がったので、リスクヘッジのため99円で売りポジションを持つ。この時点で、値動きが上がろうが下がろうが損は1円に限定される。
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    5. 再び上昇トレンドになるようであれば、買いポジションを増やしていき、売りポジション数を上回るようにすることで利益を出す。
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    7. 更に下降トレンドになるようであれば、売りポジションを増やしていき、買いポジション数を上回るようにすることで利益を出す。

         




週末ポジションの保険


週末FX市場が閉まっている間に、大きな政変があると月曜の朝市に窓開けが発生する程の大きな値動きが発生します。市場が閉まっている間は、一切の取引ができないので大きな損失を掛ける危険性があります。そこで、保持しているポジションと逆のポジションを週末に持つことで損益を固定し、急激な値動きに保険を効かせるために両建てにする手法もあります。

股裂きに注意


底値での売りポジション、高値での買いポジションを離れて持ってしまう状況を股裂きと言います。買いポジション、売りポジションの幅が大きいと、両ポジションともに常に含み損を抱えてしまう状況になります。この状況を股裂きと言います。

外部関連サイト


お勧めFX口座


個人的には、レバレッジを高める取れる海外口座の方がポジションを多く持つ手法には向いていると思います。
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参考図書


予想した値動きと逆向きの値動きをした際の、リスクヘッジの考え方を学べる書籍です。オプション取引についてメインで書かれていますが、売り買い両方のポジションを持てるFXにも応用できます。

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